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何から話そう! 環境問題

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~~(^-^) 何から話そう! 環境問題 (^_-)~~
生活に密着した環境問題をもっとわかりやすく
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・3月4日(日)「さんむ日向の森」で植樹イベント開催!

千葉県山武市の「さんむ日向の森」では、
自然と共生する「循環」の森づくりをしています。

植樹イベントへの参加はこちら:
http://www.presenttree.jp/contact/postmail_0304sannmu_event.html

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●目次● 2012年3月5日号

※ お知らせ

1.再生可能エネルギーとスマートグリッド vol.14 最終回

2.「使える」計算表を、本当に使えるようにする

3.セミナー・イベントご案内

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◆1.再生可能エネルギーとスマートグリッド vol.14 最終回◆

最終回の今回はこれまでスマートグリッドに関してお話しした内容をまとめ、
総括をしていきたいと思います。

スマートグリッドがこれまでの送電線網と異なる点は、火力や原子力だけで
はなく、再生可能エネルギーを大量に導入することを前提としている点、さ
らに、これまでの集中型発電所から消費者へ、という「単一方向」ではなく、
供給側と需要側の「双方向性」を持つ点です。例えば、スマートグリッドの
構成要素の一つであるスマートメーターによって消費電力の「見える化」が
でき、各家庭が自主的に節電を行うことが可能なほか、ある地域全体での電
力消費量最適化を実現することで、電力消費のピークカットやピークシフト
が可能になり、需要量に見合った供給や供給量に見合った消費の実現できま
す。つまり、IT (Information Technology)を用いたET(Energy
Technology)を発達させていくことで、これまでトップダウン的に限られ
た企業から消費者が電力を供給してもらうという図式から消費者自らが発電
をし、それを地域全体で共有する、というある種、ボトムアップ的な社会へ
と移り変わることができます。
スマートグリッドをはじめとするスマートコミュニティ関連事業は市場規模
が2015年には全世界で160兆円を超え、2020年には国内だけでも3.7兆円に
なると試算されるなど、現在、世界で進められているビジネス(群)の中で
もスマートコミュニティ関連ビジネス群は市場規模の最も大きなものの一つ
であると言え、今後さらに加熱していくことが予想されます。そこで予想さ
れることは、ITが注目されていたときにも起こったバブルが発生することで
す。注目される市場にはより多くの参入者が集まり、それにより多くのビジ
ネスが生まれ、さらに市場に注目が集まる、というポジティブフィードバッ
クが起こります。それにより技術がさらなる進歩を遂げるとともに、コスト
の大幅カットの実現、さらには以前連載内でお話ししたようなアグリゲータ
ー的なビジネスをはじめとした、様々な業種が新たに生まれることでしょう
。もちろんバブルですので、これまでのバブルがそうであったようにいつか
は崩壊し、経済にも大きな影響を及ぼすことになるでしょう。しかし、ITバ
ブルの例が示しているように、バブルによって集まった資本が様々な分野で
イノベーションを促進し、危機が去った後の社会に劇的な変化をもたらしま
す。さらに、その中で勝ち残った少数の企業がその後の社会でイニシアティ
ブをにぎり、業界を牽引していくことになります。
ITバブルで乗り遅れた感のある日本企業は、これから起こるであろうETバブ
ルに積極的に参加し、確固たるプレゼンスを示し、バブルが去った後の社会
を牽引する存在になっていかなければなりません。そのためには、前回、前
々回とお話をした国際標準化競争や世界中の様々な地域で行われているスマ
ートコミュニティプロジェクトへの参加競争を官学民が連携したオールジャ
パン体制で勝ち取る必要があります。そうすることで、日本という国の地位
をもう一度確立し、次の世代へと引き継いでいくことができるのではないで
しょうか。つまり、エネルギーや環境の持続可能性と同様に日本という国・
社会の持続可能性も真剣に考えていかない限り、本当の意味での持続可能性
を高めることはできないのでは合いでしょうか。

今回の連載で「再生可能エネルギーとスマートグリッド」の連載は終わりと
なります。説明が足りない点、わかりにくい点等、多々あったかと思います
が、今までお読みいただき、ありがとうございました。何かご質問・ご意見
等ございましたら、私のtwitterアカウント(jinyuu)までご連絡いただ
ければ幸いです。次回からは、環境関連の英書を引用し、ちょっとした英語
の勉強も兼ねた記事を書ければと考えておりますので、今後ともお付き合い
いただければ幸いです。

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神内 佑大/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆2.「使える」計算表を、本当に使えるようにする◆

政府(国家戦略会議)がエクセルのおもしろい計算表を公開しています。
いろいろな発電方法について、発電コストを試算できるエクセルシートです。
計算の前提条件(燃料費や、設備の稼働率、為替レートなど)を自分でいじると、
自動的に発電コストが計算されるしくみになっています。

発電コスト試算シート
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive02_shisan_sheet.html

原発の発電コストは何円、太陽光なら何円、という数字はよく目にしますが、
それがどうやって計算されているのかは、素人たる私たちには分かりません。
でも、前提条件や計算方法をこうやって明らかにし、
誰でも使ってよいようにしたことのは、たいへんおもしろいと思います。
このシートに出てくる用語が分かる人なら、
眺めているだけでも興味深いシートです。

ここまでエクセルで作りこむのは、大変な作業だったことと思います。
せっかくなので、「こうすればもっと良くなる」という点を2つほど・・・。

1.この情報を身に沁みて必要に感じている人々が、
このシートの内容を理解できない。

分かりやすく透明性が高いとは言え、
やはり知識が無いとこれを理解するのは難しいです。
例えば、これまで農業や漁業に何十年も携わってこられた方が、
原発事故で家も仕事も奪われ、
「エネルギー政策を変えて!」と誰よりも痛切に叫びたいのに、
これまでの仕事では使わなかった、慣れないこんな計算ソフトを見て、
理解できるか?

本当に「誰にでも」分かるレベルまで話をかみくだいて、
地域ごとに説明してくれるみたいなこと、やってくれたら嬉しいです。

2.コンピュータの計算結果は、心情的に受け入れられない

こういう方々は、大変多いです。
計算がどんなに合っていそうに見えても、
しょせん機械が計算するものは、やっぱり信用しにくいという方です。
機械の計算は、説得力がある人のことばと比べると、
意外と人々の納得感を得にくいものです。

そこで、この同じシートを使って、過去や今の状態を計算しなおして、
どれだけ実際の状態と合っているかを、実証してみてはどうでしょうか。
過去や今の実態が、計算結果と合っているのが分かるなら、
将来のことについても、信用することができそうです。

せっかくのありがたい仕組みなので、
政府ももっと活用してくれれば、よりカッコいいのになぁと思います。

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西形 涼子/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆3.セミナー・イベントご案内◆

◆◇ エコ・エグゼクティブ講座 ◇◆

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次回の講座の日程は未定です。
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環境問題を解決するための仕組みを戦略的に発案し、それを実行に移して
結果の出せる「エコ・エグゼクティブ」を育んでいくことを目的とした講座
です。月1回、エコエグの役割とは何か、具体的な事例に則してレクチャー
しつつ、集まったメンバーと知恵を寄せ合ってさらに具体的なプランにまで
落とし込む可能性を模索したいと思います。

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環境リレーションズ研究所
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