森林再生を続けている身として、現場で培った知識や経験はあれども、本来の林
学ほどのものではないし、今のところ悲しいかな、林学専攻する時間も無い。。。
実績が伴ってきた現在はそれほどでもなくなったが、活動当初は林業の専門家た
ちからかなり馬鹿にされた。本当に「馬鹿じゃないか」となじられた事がある。(ーー;
林業が奮わぬエリアに、従来とは違う森の価値を見出し、そこに善意の資金を調
達してくるというごく単純なスキームなのだが、これで地元の林業従事者へ労務
費が払えるし、林業で生業を立ててきたエリアゆえ林業が廃れればエリアそのも
のが廃れるので、そこに不特定多数の市民の興味を集め、かつ定期的に視察ツアー
に入るという、ある意味当該地における地域活性の最適手法だと自負していた。
もちろん今もそうだ。
ところが、契約関係があいまいになるとかいって不特定多数の市民が関与するこ
とも気に入らなかったらしいし、善意の資金がどこに生かされているのか?を見
えるようにするために「一本ごとの管理」をするのが「信じられない」というこ
とだった。林業は「面積と材積で管理するもの」だからという。
でも、それが成り立たなくなったのだから、新たな仕組みを考えるのがビジネス
の正攻法でしょう?(^_^;)?
そんなこんなで、当団体一丸となりつつ孤軍奮闘しながら今がある。
現在、我々のPresentTree活動は、林業界からも支持者を獲得することができ、
熊本県球磨村組合、山梨県中央組合、宮崎県西諸地区組合、などの柔軟な理解あ
る地元森林組合たちが支えてくれている。(^_^)
そもそもの課題は沈静化しつつあるのだが、そうはいっても、やはり説得力ある
発言を心掛けねばならぬ立場だし、なにかよい発言の担保方法はないものかと、
森林インストラクターの資格をめざした。
昨年のお盆休み、産後初の夏休みだったこともあり、いつものように仕事オンリー
にはなり得なかったのを口実に、とりあえず一週間の養成講座を受けた。
その数週間後に試験があり受けたが、四科目中2科目しか合格しなかった。いく
ら下知識があってもやはり一週間の講座だけではダメなのだ。合格率二割を甘く
見た罰が当たった。
今年、残りの二科目をチャレンジした。漸く合格。
学校受験でもなんでも本番に強いといわれてきた私としては、悔しさ千万だった
のだが、お陰で分かったことがある。
初回受験時はとにかく講座の中身に忠実であろうとしまくった。即ち自身の回答
ではない。暗記物に近い上っ面な内容しか書けない。
今年は、講座の中身はほとんど忘れていたので、それよりも今までの森林再生活
動の体験に基づくことしか記述しなかった。それが功を奏していると確信してい
る。
多分、林学のエキスパートであるというだけでは森林インストラクターの試験は
簡単には受からないと思う。
確たる実績に基づいた中身のある回答を求められている。
よい資格試験だとつくづく感じた。
これから受験を検討している皆さん
現場経験を積んでください。それが何よりの合格への近道です!(^_^)v