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~~(^-^) 何から話そう! 環境問題 (^_-)~~
生活に密着した環境問題をもっとわかりやすく
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●目次● 2011年10月5日号
1.再生可能エネルギーとスマートグリッド vol.4
2.環境問題はすべて周知すべきか
3.セミナー・イベントご案内
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◆1.再生可能エネルギーとスマートグリッド vol.4◆
「再生可能エネルギーとスマートグリッド」4回目の今回は、スマートグリッ
ドを導入した先のビジョンとして、スマートグリッド論者たちが考えている
ことについてお話ししていきたいと思います。
何度もお話ししているように(それだけ大事だということですが)、スマ
ートグリッドは「再生可能エネルギーの大量導入を前提として停電を少なく、
安定的、経済的に電力系統を運用する」ための「供給側と需要側の双方向性
を持つ、電力と情報の新しいインフラ」であると近年、定義されつつありま
す。また、スマートグリッドは第一次産業革命(イギリスで起こった動力革
命)、第二次産業革命(ドイツとアメリカで起こった重化学工業革命)、そ
して第三次産業革命(アメリカで起こったデジタル情報革命)に継ぐ第四次
産業革命を起こすための重要な要素であるとも考えられています。
それでは、スマートグリッドを導入した先には、どのような社会が待ってい
るのでしょうか。例えば、横山明彦氏は著書「スマートグリッド」(日本電
気協会新聞部)の中で、スマートグリッドは「生活を変えないためのもの」
と述べています。横山氏は、今後、再生可能エネルギーの大量導入に伴って
かかる設備コスト(太陽光、風力発電設備コストおよびスマートグリッド導
入コスト等)、ひいては電気料金の値上げがやむを得ない未来を予測し、そ
ういった社会においても電気料金の負担増が軽減されるような社会を目指す
ためにスマートグリッドが必要であると述べています。つまり、横山氏は現
在の電気料金や利便性などの水準を変えることなく、環境問題に対応する手
段としてスマートグリッドを重要視しています。
一方で、加藤敏春氏は著書「スマートグリッド革命 – エネルギー・ウェ
ブの時代」(NTT出版)内で、スマートグリッド導入によって「ユーエネル
ギー(You Energy)」へのパラダイムシフトが起こると述べ、スマートグ
リッドが社会を積極的に変えていく将来を描いています。加藤氏によると
「ユーエネルギー」のパラダイムでは、「誰もが発電所となって太陽光発電
など再生可能エネルギーを提供し、電力会社に売電したり、電気自動車に搭
載されている蓄電池を介して相互に融通したりして、「個人がエネルギーを
作り、配電して楽しむ」ということを可能」となります。それによって、
「いままでエネルギーの消費者にすぎなかった一般生活者が生産者となって、
生産消費者が主役となる新しい解決手法が生まれる」と述べています。つま
り、目に見えにくいハードの変化だけにとどまらず、ソフト面でも大きく社
会変化が起こり、スマートグリッドによって人々の生活が積極的に変わって
いく様子を描いています。
両者は論調こそ異なっていますが、スマートグリッド導入が目指す共通す
る未来として、次回以降詳しくお話しするデマンドレスポンスや、分散型発
電エネルギーの売電などによって電力のピークカットによる発電施設の効率
化や、電力料金増の負担軽減などが達成される社会が挙げられます。次回以
降はスマートグリッドによって可能になることや、新たに生まれるであろう
ビジネスについてお話ししていきたいと思います。
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神内 佑大/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆2.環境問題はすべて周知すべきか◆
北極上空にも大規模なオゾンホールが、とのニュースが、衝撃的に発表されました。
北極には大きなものはできないはずと考えられていたため、
これは常識をくつがえすニュースです。
オゾンホールなど南半球の話だと思って高をくくることは、私たちはもうできないでしょう。
実は、北極にもオゾンホールはこれまでも小規模ながらもありました。
それに、専門家は、南極と同じように注意深くオゾン層の様子をウォッチし続けていました。
北極のオゾンホールは比較的小さいために、報道されていなかっただけなのです。
でも私たちは高をくくっていた。
安心しきって、北半球の空の下で生きていたのでした・・・。
今回のようなことがあると、
オゾンホールのように、知らされていないだけで実は身近にある環境問題は、
もっとたくさんあるのでは、と思い至らされませんか?
環境問題を広く知らしめることには、大きく分けて2つの目的があると考えられます。
(1)その問題が発生・拡大することを防ぐ行動を取ってもらうため。
(例:温暖化を防ぐために省エネしてもらう。)
(2)その問題による障害から身を守る行動を取ってもらうため。
(例:オゾンホールから来る紫外線をカットするクリームを塗ってもらう。)
もし、このどちらにも当てはまらない環境問題があったら、
(防ぐ行動も取りようもなく、身を守ることもできない、
例えば、もうすぐ巨大隕石の落下によって環境が激変する、とでもいうような)
どのように一般に知らしめていくべきでしょうか、または隠していくべきでしょうか?
知らないほうが幸せに暮らしていける、と考える人もいるでしょう。
一方で、覚悟を決めるためには知らせてほしい、と考える人もいるでしょう。
科学が発達し、人類は以前は明らかにできなかった小さな環境問題にも気付くようになりました。
それらのうち、どの問題を、いつ、どのように知らしめていくかを考えることも、
今後は必要になってくるかもしれません。
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西形 涼子/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆3.セミナー・イベントご案内◆
◆◇ エコ・エグゼクティブ講座 ◇◆
環境問題を解決するための仕組みを戦略的に発案し、それを実行に移して
結果の出せる「エコ・エグゼクティブ」を育んでいくことを目的とした講座
です。月1回、エコエグの役割とは何か、具体的な事例に則してレクチャー
しつつ、集まったメンバーと知恵を寄せ合ってさらに具体的なプランにまで
落とし込む可能性を模索したいと思います。
*2011年10月12日(火) 19:00–21:00
「若者たちの農業」
*農業を志す若者たちは、なぜ、どのように農業なのか。山梨の農業法人
「サラボウル」をはじめ、事例を使いながら、農業という仕事を考えます。
*申込期限:10月11日(月)
*お申し込み/お問い合わせ
下記のフォームより、
・関連するプロジェクト:「エコエグゼクティブ講座」
・内容:「エコエグゼクティブ講座参加希望」
とご記入の上お申込み下さい。
http://www.env-r.com/contact/er-pm.html
参加費:学生/1000円 社会人/2000円 Er会員/無料
定員:20名
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環境リレーションズ研究所
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