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何から話そう! 環境問題

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~~(^-^) 何から話そう! 環境問題 (^_-)~~
生活に密着した環境問題をもっとわかりやすく
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●目次● 2010年12月20日号

1.生物多様性と都市 Vol.1

2.イルミネーションの季節に

3.セミナー・イベントご案内

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◆1.生物多様性と都市 Vol.1◆

ご無沙汰しております。
昨年の春から夏にかけてメルマガに記事を掲載して頂きました、
ロンドン大学キングス校の神内です。
といってももうすでに卒業をしておりますが。。。

今回から数回にわたり、生物多様性にまつわる話をしていきたいと思います。
今回はまず生物多様性に与える「都市」や「都市化」の影響、そして生物多
様性によって人類が授かる恩恵についてまとめていきたいと思います。なお、
基本的に根拠となっている論文等は欧米の物が多いため、日本の状況とは異
なっている部分もあるかもしれませんが、あしからず。。。

さて、様々な人間活動が自然に与える影響は枚挙に暇がありません。しかし、
その中で最も影響を与えているものは「都市化(Urbanisation)」に関連す
るものであるといわれています。そして都市化などの人間活動の結果、生物
の絶滅するスピードが自然のペースから100~1000倍に加速されてい
るといわれています。

都市化が自然に与える影響の中で最も影響が大きいと言われるものがいくつ
かあります。例えば、生息地(森など)の細分化や不透過性の物質(コンク
リート)などで地表面を覆うことによる表流水の増加と水質の悪化による動
植物の生息地への影響、そして外来種の導入などによる在来種への影響など
が挙げられます。

様々な技術発展にも関わらず、人類はいまだ自然から提供される資源や機能
によって支えられているため、これらの人間活動がもたらす環境への影響は
直接的、そして間接的に人間活動への影響として返ってきます。それらの資
源・機能は総じて「生態系サービス(Ecological Services)」と呼ばれ、
「直接的、もしくは間接的に人類が生態系から受ける恩恵」と定義されてい
ます。間接的に恩恵を受けているものには自然環境の質を高める作用が、直
接的に恩恵を受けているものの例としては様々な資源(淡水、食糧、そして
薬品などに含まれる自然物質など)や土壌などの解毒作用、疫病の蔓延を防
ぐ作用、そして気候調整作用などの様々な機能、そして文化的、精神的な効
果が挙げられます。これらの自然からの恩恵を引き続き受け続けるためにも、
先日開催されたCOP10では生物多様性を維持、もしくは高めていくための協
議が行われていました。

生物多様性が自然にとって、そして人類にとってこれだけ重要であるとされ
ているにもかかわらず、様々な地域(特に都市内部で)で生物多様性を高め
るための取り組みが進んでいかない背景にはどういったものがあるのでしょ
うか。次回はそのような背景について書いていきたいと思います。皆さんも
それまで、「都市の生物多様性を高めるための障害」について考えてみてく
ださい。

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神内 佑大/環境リレーションズ研究所
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◆2.イルミネーションの季節に◆

イルミネーションの季節です。
都市のイルミネーションイベントは、最近ほんとうに豪華で凄いですね。
庭先でもユニークなイルミネーションをしている家もあり、
たとえちょっとした電飾であっても、ついつい目が行きます。
人間は本能的に光が好きなんだなあと思います。

最近は、グリーン電力を使ったライトアップも増えてきましたね。
LEDももちろん大活躍。省エネで、しかも美しい。
趣味で庭先のイルミネーションに凝っているある方は
電球をすべてLEDに取り替えたそうです。
そうしたら「電気代が激減して、おどろいた!」とのこと。
効果てきめんだそうです。
でも、いくらエコな電気を使っても、電気は電気。

エジソンが電球を発明してからわずか130年。
誰でも安く電気を使えるようになったのは、もっと最近。
なのに、電球を駆使したイルミネーションはすっかり定着して
この季節に欠かせないものになりました。

130年以上前、電球が無かったころも
人々は蝋燭や松明のあかりでイルミネーションを楽しんでいたのでしょう。
今の豪華なあかりに比べれば貧相でシンプルなあかりだったと思いますが、
それでも、人は感動し、あかりに見入っていたのではないでしょうか。
その頃の感動は、貧相な感動だったでしょうか?

現代のあの豪華で感動的なライトアップの演出には、
専門のイルミネーションのデザイナーがいるのだそうです。
デザイナーさん、電力を使わないで感動的なあかりを
いちどデザインしてみてくださいませんか。

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西形 涼子/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆3.セミナー・イベントご案内◆

◆◇ エコ・エグゼクティブ講座 ◇◆

環境問題を解決するための仕組みを戦略的に発案し、それを実行に移して
結果の出せる「エコ・エグゼクティブ」を育んでいくことを目的とした講座
です。月1回、エコエグの役割とは何か、具体的な事例に則してレクチャー
しつつ、集まったメンバーと知恵を寄せ合ってさらに具体的なプランにまで
落とし込む可能性を模索したいと思います。

*2010年01月11日(火) 19:00–21:00
「スマートグリッドとは何か?」
*新しい電力とエネルギーのインフラとして、米国で実証実験が進む「スマー
トグリッド」。従来の送電線網とどう違うのでしょうか?

*申込期限:01月10日(月)

*お申し込み/お問い合わせ
下記のフォームより、
・関連するプロジェクト:「エコエグゼクティブ講座」
・内容:「エコエグゼクティブ講座参加希望」
とご記入の上お申込み下さい。

http://www.env-r.com/contact/er-pm.html

参加費:学生/1000円 社会人/2000円 Er会員/無料

定員:20名

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環境リレーションズ研究所
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Erでは「皆はどう思ってる?」をテーマにエコアンケートを実施
しています。質問は、1ヶ月に一問、月替わりで更新中です。
ぜひご協力をお願いします。
WEBサイト:http://www.env-r.com/ecoenquete.html
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花を贈るように、木を植える。ちょっとエコロジーなギフトです。
WEBサイト: https://www.presenttree.jp/
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環境リレーションズ研究所で様々なプロジェクトや事務を一緒にお手伝い
いただける方を随時募集しています。
詳細こちら:http://www.env-r.com/recruite.html
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