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●目次● 2011年7月20日号
1.スマートグロウスと持続可能性 vol.8
2.ワンちゃん猫ちゃんのクールビズ
3.セミナー・イベントご案内
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◆1.スマートグロウスと持続可能性 vol.8◆
第8回目のスマートグロウスと持続可能性。今回は前回に引き続き、
スマートグロウスが都市の持続可能性に及ぼす影響について考えてみ
たいと思います。
前回はスマートグロウスと、持続可能性の重要な要素の一つである社
会的平等の関係について考えました。その中で、市場主義的なスマー
トグロウス政策は必ずしも社会的平等を向上させるものではなく、逆
に社会的不平等を生み出してしまう可能性がある点について指摘しま
した。今回は、スマートグロウスの最も重要な特徴の一つであるコン
パクトシティ的なプランニングと持続可能性の関係について考えます。
スマートグロウスの政策においてコンパクトシティ的な計画は、都市
が環境に及ぼす負荷を軽減し、環境の持続可能性に大きく貢献すると
考えられています。しかし、コンパクトシティの考え方に対して懐疑
的な学者の多くは、コンパクトな都市形態そのものと持続可能性との
関係性は薄く、逆に、ヒートアイランド現象によるエネルギー消費の
増加(エアコン等)などの悪影響が生み出すこともあると警告してい
ます。
元々、コンパクトな都市形態が持続可能性にプラスの影響を及ぼすと
いう考え方は、戦前のコンパクトな都市形態とそれらの持続可能性の
高さに起因しています。実際にそれらの都市は、現在のものよりも持
続可能であったと考えられます。しかし、その理由はコンパクトであ
ったからだけではありません。それらの都市で必要とされる物資は地
元で調達されるために長距離の輸送は必要なく、都市計画自体も土着
的な知恵や技術によって支えられていたため、地理的条件にも適合し
た計画でした。また、都市で求められる労働力も地域内から提供され
ていたことから、それらの労働者を富ませることが直接的に地域の経
済を潤しました。さらに、これらの都市の成長のスピードはゆっくり
であったため、住民がその変化に適応し、さらに自らの意向を社会に
反映するための十分な時間がありました。これらの要因が複合的に備
わっていることによって、戦前の都市の持続可能性は高かったと考え
られます。 しかし、様々な面でグローバルになりつつある現代の社会において、
コンパクトな都市形態そのものが持続可能性に結びつくかどうかは疑
わしいと言わざるを得ません。例えば、これらの都市は化石燃料に依
存し、多くの物やエネルギーは外から輸入されています。また、その
地域とは関係のない「普遍的な」知識や技術によって支えられている
ことが多く、地理的特性を有効的に利用しているとは言えません。そ
して、労働力は(海外なども含む)その地域の外から「輸入」される
ことも多く、労働者の経済レベルの向上が必ずしも直接的に地域の経
済力を高めることに繋がりません。さらに悪いことに、都市密度を高
めるための計画はその地域の歴史を顧みない傾向があり、その結果、
住民が持つその地域への愛着を失う可能性もあります。 つまり、ある
都市同士が国レベル、そしてそれ以上のレベルで互いに
影響を及ぼし合うグローバル社会において、コンパクトな都市形態そ
れ自体がその都市の環境、経済、そして社会の持続可能性に寄与する
かどうかは不確かな部分が多く、コンパクトシティの概念を安易に迎
合する行政の姿勢や、スマートグロウス政策には注意が必要です。
前回からお話ししているように、スマートグロウスを始めとする新た
な政策は、一見すると環境問題を解決し、持続可能な社会へ私たちを
導いてくれるように見えます。しかし、実際にそれらを実施している
都市での調査や、政策のリスクアセスメントを慎重に行ってみると、
多くの問題を抱えていることがわかります。次回は、今回の連載の最
終回として、これまでの議論の総括をしたいと思います。もし時間が
あれば、今までの連載をもう一度通して読んでいただければ、スマー
トグロウスの特徴、抱える課題点、そして持続可能性との関係を簡単
に把握することができると思います。
メールマガジンストック場所:https://env-r.com/blog/?p=1128
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神内 佑大/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆2.ワンちゃん猫ちゃんのクールビズ◆
最近、ペットグッズ市場について調査する機会がありました。
人間界に倣って、ペット業界でも暑さ対策と節電がこの夏のテーマのよう。
水を含ませると涼しくなる洋服や、
ひんやりした感じがするマットなど、
電気を使わずに愛犬・愛猫が気持ちよく過ごせる工夫がいろいろ出てきています。
ただ、ペットのために夏場はクーラー付けっぱなし、というご家庭は多いようです。
今や、犬・猫の7~8割は室内飼い。
原産地や毛の長さによって、暑さ寒さへの強さには差がありますが、
人気犬種のなかには暑さに弱いタイプもいます。
猛暑になると見た目で分かるくらいヘタッとなってしまうので、
「節電しなければいけないのは分かるけど、うちはクーラー必須」
という飼い主さんも多いのではないでしょうか。
私の実家にも、室内飼いの大型ご長寿犬がいます。
気温があまり高くない土地が原産で、しかも長毛種。
夏はかわいそうなくらいぐったりしてしまうので、クーラーは入れっぱなしのようです。
毎年帰省するたびに「この長い毛、刈っちゃえ!」と
飼い主である私の親に言うのですが、
丸刈りには抵抗があるのか、なかなか刈ろうとしません。
長さは残しながら、毛を薄く刈り込んではいるということですが。
現在、犬を飼っている家庭は約18%、猫は11%
(一般社団法人ペットフード協会調べ、外猫を含まず)。
10軒あれば2~3軒は犬か猫を飼っている計算です。
これは単身向けの賃貸マンションなども含めた結果ですから、
2人以上の世帯や一戸建ての住宅になると、飼育率はもっと高くなりそうです。
仮に犬か猫(または両方)を飼っている率を25%とし、
クーラーを付けっぱなしにしている割合を、推測ですがそのうち7割くらいとすると、
全体で17~18%くらいの家ではエアコンを付けっぱなしにしている計算になります。
この数字を、「これくらいなら仕方ない」「ペットの命のためだから仕方ない」
と感じる人も、また「エアコンを我慢してがんばっている人がたくさんいるのに、
許せない」と感じる人もいるでしょう。
でも、付けっぱなしにしなくてもよい方法があればそのほうがよい、とは、
多くの人が思うのではないでしょうか。
そんな中で、犬のスーパークールビズ(かっこよく丸刈りにする)
スタイルも少しずつ浸透してきているようです。
プードルのあの独特のカットは、もともとプードルが猟犬であったときに
機能的(胸や脚は毛で保護し、あとは水中の抵抗を無くすためにカット)だったスタイル。
機能的で、かつ美しければ、それが定番化して残っていくこともありえるのではないでしょうか。
誰か、犬猫の美しい丸刈りスタイル、というか
スーパークールビズ・サマーカットスタイルを流行らせてくれないかな。
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西形 涼子/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆3.セミナー・イベントご案内◆
◆◇ 9月11日 北海道で植樹イベント&森のkinproワークショップ開催! ◇◆
9月11日(日)に、北海道旭川集合/解散の植樹イベントを開催します。
午前中に植樹し、午後には森で拾った材料でお土産作り♪
お土産づくりのワークショップの先生はなんと北海道在住のイラストレーター
Kinproさんです!
KinproさんHP=>http://www.kin-pro.com/jp/index.html
この日をはさんで北海道旅行(旭川動物園?富良野?大雪山トレッキング?)
を計画されてるあなた、オプショナルツアーとして参加してみませんか?
イベントの詳細は↓ページでご案内中です。
http://presenttree.jp/blog/?p=691
また、11日(日)の参加者限定で、前日10日(土)には、北海道のエコツアー・
スペシャリスト「NPO法人ねおす」(http://www.neos.gr.jp/index.html)
のネイチャーガイドがご案内する「天人峡・くるみの沢」めぐりも企画しています
ので、ご興味のある方は、プレゼントツリー事務局までお問い合わせくださいませ。
◆e-mail: information@env-r.com
※件名を「北海道植樹イベント」としていただけると、対応がスムーズです。
ご協力お願いいたしますm(_ _I)m
皆さまのご参加、心よりお待ちしております!
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◆◇ エコ・エグゼクティブ講座 ◇◆
環境問題を解決するための仕組みを戦略的に発案し、それを実行に移して
結果の出せる「エコ・エグゼクティブ」を育んでいくことを目的とした講座
です。月1回、エコエグの役割とは何か、具体的な事例に則してレクチャー
しつつ、集まったメンバーと知恵を寄せ合ってさらに具体的なプランにまで
落とし込む可能性を模索したいと思います。
*2011年09月06日(火) 19:00–21:00
「星野道夫の世界」
*9月27日生まれの星野道夫さん。1996年にカムチャツカ半島で熊に襲われ、
死去したことについては、返す返すも惜しまれます。今回は、僕の敬愛する
星野道夫さんの業績をたどります
*申込期限:09月05日(月)
*お申し込み/お問い合わせ
下記のフォームより、
・関連するプロジェクト:「エコエグゼクティブ講座」
・内容:「エコエグゼクティブ講座参加希望」
とご記入の上お申込み下さい。
http://www.env-r.com/contact/er-pm.html
参加費:学生/1000円 社会人/2000円 Er会員/無料
定員:20名
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環境リレーションズ研究所
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