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~~(^-^) 何から話そう! 環境問題 (^_-)~~
生活に密着した環境問題をもっとわかりやすく
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-・-・-・-・-・-・-・お知らせ・-・-・-・-・-・-・-・
・3月4日(日)「さんむ日向の森」で植樹イベント開催!
千葉県山武市の「さんむ日向の森」では、
自然と共生する「循環」の森づくりをしています。
植樹イベントへの参加はこちら:
http://www.presenttree.jp/contact/postmail_0304sannmu_event.html
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●目次● 2012年2月20日号
※ お知らせ
1.再生可能エネルギーとスマートグリッド vol.13
2.原発の停止とその影響は
3.セミナー・イベントご案内
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◆1.再生可能エネルギーとスマートグリッド vol.13◆
残り2回になりました、「再生可能エネルギーとスマートグリッド」。第1
3回目の今回は、前回お話しした国際標準化の問題を中心に、官民一体とな
ったオールジャパン体制の重要性についてお話ししたいと思います。
前回は自社、もしくは自国の技術を国際標準にすることの重要性についてお
話ししました。その標準化競争を勝ち抜いていくためには、これまで日本企
業が「技術で勝って市場で負ける」と揶揄されてきたことでもわかるように、
技術以外の要素が非常に重要になってきます。その要素とは、「戦略」そし
て「政策」です。「戦略」に関しては、「最終的なビジョン」、つまりスマ
ートグリッドが導入された未来を描き、自らの得意分野を生かしながら、そ
こに近づいていくためにはどのようなものが必要になるのかを常に練り直し
ながら考えていくことが重要です。また、「政策」に関しては、官が上記の
戦略を民間と共に考え、国としての方向性を示していくのと同時に、新たな
技術やビジネスに対するインセンティブや、それらの発展を阻害するものに
対する負のインセンティブを与えていくことで、民間の創造性を高めながら
導いていくことが求められます。
現在、日本の技術に関しては優位な状況を築いているといえますが、「戦略」
そして「政策」に関しては後れをとっていると見られています。例えば、前
回お話しした標準化に関しては、技術を普及させていくためにオープンにす
る部分と、ブラックボックス化する最も重要な基幹技術の線引きをする必要
があり、そのための戦略・政策が必要になります。しかし、他国に比べ同業
者が数多く、資本や力が分散しやすい日本企業が他国企業との競争を勝ち抜
くためには、官民が協力し合い、スマートグリッド(コミュニティ)を取り
巻く「技術」、「戦略」、そして「政策」を官民共同で練り上げていくこと
が求められます。
さらに、これまで縦割り構造で仕切られ、他業種間での競争が少なかった、
電力、ガス、石油などのエネルギー業界をはじめとする民間企業間でもパ
ートナーシップを結んでいくことが必要であると考えられます。なぜなら
ば、太陽光発電などの再生可能エネルギーや電気自動車・ハイブリッド車
などをはじめとしたスマートコミュニティ関連技術のポテンシャルを最大
限生かすためには、これまでの供給側を中心とした考え方ではなく、需要
家のニーズに基づき、生産・流通・提供を含めたエネルギー全体のトータ
ルソリューションを提供するビジネスモデルへの転換が求められるからで
す。つまり、これまでの縦割りに区切られていた業界領域をまたいだ、総
合エネルギー企業(体)へと舵を切っていくことで、スマートコミュニテ
ィを導入する社会に適した企業体へと変化していくことが必要であると言
うことです。
日本においても他分野の企業や自治体、団体などが参加する「スマートコ
ミュニティ・アライアンス」という官民協議会の発足や、「スマートグリ
ッド国際標準化戦略分科会」の設置を通じて、国際標準化に向けての協議
を行っていますが、欧米各国、さらには中国も同様に動きを見せています。
今後、業界間のパートナーシップをより豊かにし、新たなビジネスモデル
を作っていくためには、官民間、さらには国や業界をまたいだ企業間での
密な連携が求められていくことでしょう。つまり、日本はオールジャパン
体制を通じて国際標準化での優位なポジションの獲得、さらにはグローバ
ル市場におけるプレゼンスの向上を図っていかなければいけません。次回
の最終回はこれまでの連載をまとめつつ、総括をしたいと思います。
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神内 佑大/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆2.原発の停止とその影響は◆
日本にある原発は全部で54基。
うち、今日(2月20日)関西電力の高浜原発が、定期検査のために停止すると
動いている原発は、全国であと2基だけとなります。
原発を止めると、すさまじいコストがかかります。
もともと原発は、コスト計算上はとても安く上がる電力とされており、
火力発電の原料が高い昨今は、特に原発のおトクさは目立っていました。
それを止めて、火力発電をフルに行うことで
燃料費だけでもたいへんな費用となります。
原発を1基止めると、1日あたり数十億円の赤字になる、
と聞いたことがありますが、根拠が分からないので本当かどうかは不明。
というわけで、国と電力会社は、
1日も早く原発をまた動かしていきたくてたまりません。
反原発・脱原発の市民の動きも無視できないものとなっていますが、
まったく動かさないままずっとやっていくことになる可能性は
相当低いと思っています。
とすると、原発が止まっている今は、
原発が動くことの影響を知るための貴重なチャンスなのではないでしょうか。
たとえば、廃熱を海へがんがん流していた原発が一斉に止まると、
原発近くの海水温は変わるか、変わらないか?どれくらい変わるか?
海の生物に何か変化はあるのか?
周辺の環境に、トータルでどんな影響があるのか、ないのか?
こういったことを調べている人も既にいるのでは、と思いますが
原発を私たちがどう受容するか/否定するかの判断材料の一つとなることですから
国としてお金をかけて、大々的にやるべきでは。
そして、結果はちゃんと私たちにも教えてほしい。
原発がまた動き始めるまでの、短いと思われる貴重な期間を
どうかこういう研究に当ててほしいな、と思うのです。
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西形 涼子/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆3.セミナー・イベントご案内◆
◆◇ エコ・エグゼクティブ講座 ◇◆
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次回の講座の日程は未定です。
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環境問題を解決するための仕組みを戦略的に発案し、それを実行に移して
結果の出せる「エコ・エグゼクティブ」を育んでいくことを目的とした講座
です。月1回、エコエグの役割とは何か、具体的な事例に則してレクチャー
しつつ、集まったメンバーと知恵を寄せ合ってさらに具体的なプランにまで
落とし込む可能性を模索したいと思います。
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環境リレーションズ研究所
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