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何から話そう!環境問題

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~~(^-^) 何から話そう! 環境問題 (^_-)~~
生活に密着した環境問題をもっとわかりやすく
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・-・-・-・-・-・-おしらせ-・-・-・-・-・-・-・

PresentTreeの森創りを行っている宮崎県・高原町は、この度の新燃
岳噴火で大きな被害を受けています。

当団体では、被災者の当面の生活支援および降灰被害対策のために、
義援金の緊急募集を実施していますので、是非ご協力ください。

詳細はこちら
https://env-r.com/blog/?p=1062

なお、現時点では、植栽地への大きな被害は確認されておりません。

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●目次● 2011年2月5日号

1.生物多様性と都市 Vol.4

2.AIRミーティング「エコエグゼクティブ講座」2011年の日程

3.環境伊達直人を呼び覚ませ

4.セミナー・イベントご案内

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◆1.生物多様性と都市 Vol.4◆

今回は都市の生物多様性を高めるための具体的な方法について考え
ていきたいと思います。

まず思いつくものとしては屋上緑化があります。近年ヒートアイラ
ンド現象の軽減機能や豪雨の際の雨水貯水機能などで注目されてい
る屋上緑化ですが、実はいくつかのヨーロッパの国々では屋根を直
射日光や温度変化から守るため、歴史的に用いられてきました。こ
れらの機能に加えて屋上緑化が持つ生物多様性を高めるための潜在
能力がいくつかの調査によって証明されています。例えば、スイス
で行われた調査によると、ある屋上緑化には79種の甲虫、40種のク
モが確認され、さらにそれぞれ13種と7種はレッドリストにも載っ
ている絶滅危惧種でした。

屋上緑化が他の都市緑化に比べて優れている点は「不精さ」を残せ
る点です。生物多様性を高めるためにはできるだけ手を入れず、不
精に保つ必要があります。しかし、地上に存在する緑を不精に保つ
ためには地元住民からの反対など、様々な障害があります。
こういった利点がある一方で、欠点としては高いイニシャルコスト
や飛翔可能性物以外が生息地に到達することが難しいこと、いくつ
かの植生にとっては生息不可能なこと、そしてミミズなどの重要な
生物の生息地としては屋上緑化の土壌の厚みが薄すぎることなどが
挙げられます。

屋上緑化と同様に壁面緑化の生物多様性についても近年徐々に調査
が行われ始めています。壁面緑化も歴史的に省エネ機能や周辺の空
気および水に対する浄化機能、そして騒音低減機能などのためにヨ
ーロッパの国々で用いられてきました。
壁面緑化の最大の利点としては、壁面の面積は都心部においては屋
上の面積の約2倍にも及ぶというその植裁可能面積の大きさが挙げら
れます。さらに比較的安いイニシャルコストや、可視性の高さによ
る人々の身体的、精神的、そして感情的機能を向上させる作用やス
トレス軽減作用なども挙げられます。

しかし、壁面緑化は生物多様性に関しても鳥類への休息地の提供な
どの面で期待されている一方で、実証実験があまり行われていない
ため、どの程度潜在能力を秘めているのかは確かではない。つまり、
今後、壁面緑化の実例を増やし、それとともに実証実験を行ってい
くことで壁面緑化の可能性を証明していくことが求められています。

屋上緑化と壁面緑化以外にも個人邸の庭や街路樹、湿地、川の護岸
など、都市には小さな生息地が数多く存在します。これらの接続性
を高め、「緑のインフラ」をつくることで都市全体の生物多様性を
高めていくことができます。

次回は都市の生物多様性を高めていくための課題点・障害について
考えていきたいと思います。それまで身近にある生息地と、その生
息地を分断している建物などに注目して街を歩いてみると、今まで
の街をちょっと違った角度から見ることができるかもしれませんね。

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神内 佑大/環境リレーションズ研究所

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◆2.AIRミーティング「エコエグゼクティブ講座」2011年の日程◆

2005年にスタートして、毎月1回、続けているエコエグ講座。

環境リレーションズ研究所で、環境勉強会・AIRミーティング「エコエグゼクティブ講座」を
開いています。毎回、5-10名ぐらいの参加で、せまい環境リレーションズ研究所の会議室は
けっこういっぱいという盛況です。

名前はちょっと厳ついですが、参加のメンバーはごく普通の会社員だったり、公務員だった
り、大学生だったりという人たちなので、特に専門知識はいりません。いっしょにディスカ
ッションしながら、環境面でものごとを動かしていくための考え方を学んでいます。

「考える」というのが中心なのですが、pacoさん主宰なので、当然、ロジカルシンキングを
使っていきます。ロジックツリーでイシューを分解して、問題や解決策の全体像をつかんだ
り、因果の図を使って関係をつかみ、解決のプロセスや解決を困難にしているボトルネック
を探していきます。

環境問題の解決には、多くのステークホルダが関わる必要があり、それぞれ利害が交錯しま
すから、その利害のコンフリクトをどのような考え方で克服するのか、また法律などで縛る
場合の合理性や不公平をどうやって確保するかなど、具体的な考え方を探しだし、解決の仕
組み作りをめざしていきます。

僕自身が、横浜市などの政策立案や企業へのコンサルティングなどで実際にやっている考え
方を使っているので、ロジカルシンキングやコンサルティングノウハウを学ぶつもりできて
いただいても、おもしろいかもしれません。

そんな会なので、興味があるというかたは、ぜひ気軽にいらしてください。・・・

○続きはこちら
http://www.chieichiba.net/blog/2011/01/by_pacoair2011.html

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本稿は知恵市場における渡辺パコの連載を出典としています。
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渡辺 パコ
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◆3.環境伊達直人を呼び覚ませ◆

電力会社の「太陽光発電の余剰電力買い取り制度」による、
電気料金への「上乗せ」額が決まりました。
標準的な家庭で一ヶ月あたり2~21円とのこと。

余剰電力買取制度とは、太陽光発電を普及させるための政策です。
太陽光発電パネルがついている家で、発電した電力を使いきれないとき、
あまった分は電力会社が買い取ってくれるという制度です。
(ふつう、電気は送電線を通って家に入ってきますが
余ったときに逆流するように設定してもらえます。)
その買取価格がお得だというので、太陽光パネルを付ける人が増えました。

電力会社は、ボランティアで買い取ってくれるわけではなく、
かかるお金は、普通の電気料金に「転嫁」してよいことになっています。
その額が、電力会社によっても違いますが、
ふつうの家庭でだいたい月に2~21円、多く電気料金を払うようになりますよ、
ということです。

「太陽光発電買取制度の、消費者の負担が始まった」
「月々の電気料金が高くなる」等の報道がされています。
消費者が損をするように見えるのが、なんだか片手落ちだなあと思っています。

本当なら、この買取制度をしなかった場合に、太陽光発電が普及しないで
温暖化がその分進んで、家庭にはこんな損害がでます、とか・・・
この買取制度を使わないで、ほかの政策で太陽光発電を普及させたときに、
いくらかかります、とか・・・
比べてくれないと本当の負担額は分からないのに、と思います。
試算でもいいから。

比べてみないと、買取制度を応援してよいのかそうでないのか、
私たちには分からなくなります。

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西形 涼子/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆4.セミナー・イベントご案内◆

◆◇ エコ・エグゼクティブ講座 ◇◆

環境問題を解決するための仕組みを戦略的に発案し、それを実行に移して
結果の出せる「エコ・エグゼクティブ」を育んでいくことを目的とした講座
です。月1回、エコエグの役割とは何か、具体的な事例に則してレクチャー
しつつ、集まったメンバーと知恵を寄せ合ってさらに具体的なプランにまで
落とし込む可能性を模索したいと思います。

*2011年02月16日(火) 19:00–21:00
「東京都の排出量取引のメカニズムとはどのようなものか?」

*排出量取引は温暖化防止に効果的な手法として注目されています。国内で
真っ先に取り組みが始まった東京都の排出量取引、その手法と特徴、課題か
ら、温暖化対策のメカニズムを明らかにします。

*申込期限:02月15日(月)

*お申し込み/お問い合わせ
下記のフォームより、
・関連するプロジェクト:「エコエグゼクティブ講座」
・内容:「エコエグゼクティブ講座参加希望」
とご記入の上お申込み下さい。

http://www.env-r.com/contact/er-pm.html

参加費:学生/1000円 社会人/2000円 Er会員/無料

定員:20名

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環境リレーションズ研究所
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環境リレーションズ研究所で様々なプロジェクトや事務を一緒にお手伝い
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詳細こちら:http://www.env-r.com/recruite.html
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