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何から話そう!環境問題

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~~(^-^) 何から話そう! 環境問題 (^_-)~~
生活に密着した環境問題をもっとわかりやすく
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・-・-・-・-・植樹体験ツアーのおしらせ-・-・-・-・-・

こんにちは。プレゼントツリー事務局です。

大切な自然である森林、その森林の再生活動を継続している私たち環
境リレーションズでは、今年の植樹体験ツアー第一弾目を山梨県笛吹
市「はなの森」で実施します。

今回はエコツーリズムのスペシャリスト、リボーンさんとのコラボが
実現しました。ツアーの詳しい内容は、下記URLをご覧ください。

○プレゼントツリーブログ:
http://presenttree.jp/blog/?p=681

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●目次● 2011年4月20日号

※.植樹体験ツアーのおしらせ

1.スマートグロウスと持続可能性 vol.2

2.節電ブームをブームで終わらせないためには

3.セミナー・イベントご案内

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◆1.スマートグロウスと持続可能性 vol.2◆

前回から始まりましたスマートグロウスと持続可能性。今回はスマー
トグロウスとはどういった開発形態のことを指すのかについてお話し
たいと思います。

前回少しお話ししたように、スマートグロウスはコンパクトシティの
概念と近い考え方を持ち、「郊外化やそれによる悪影響を食い止める
こと」を基本的な目的としています。その目的達成のため、以下の手
法が多く用いられています。
・新しく開発される地域や既存の都市の住宅密度を高めること
・商業ビル、オフィス、住宅などを複合的に配置すること
・歩行者に優しい街づくりを推進すること
・既存都市については外に広げるのではなく、空地を埋める形で開発
すること
・すべての所得層にとっての住宅の選択肢を増加させること
・公共交通の選択肢を増やすこと

また、これらの手法には以下の共通の目標があります。
・車などへの依存を低減させること
・できる限り既存の資源やインフラを用いて既存都市の活性化を図る
こと
・インフラ拡張のための費用を低減すること
・郊外の農地や動植物の生息地、空地などを保護すること
・都市ごとの特徴やコミュニティへの帰属意識を高めること

上記の手法や目的の達成を通じて3つのE、環境(Environment)、経
済(Economy)、そして平等(Equity)を向上させることが期待されて
います。環境に関しては郊外化による農地や森林の減少やエネルギー
や資源需要の増加を抑えることで、経済に関してはインフラ拡張費用
の削減や都心部からの富裕層の流出と都心部への貧困層の集中を軽減
することで、そして平等に関しては様々な年齢層にとっての住宅を用
意することや複合開発による労働機会の創出によって向上することが
期待されています。

これまで、これら3つのEは地方自治体内で別々に扱われることが多
かったのですが、スマートグロウスではこれらを同時に、さらに相乗
的に扱うことが求められます。たとえば、地域住民は地元の店や商売
に対して労働力と市場を提供し、一方でそれらの店や商売はサービス
や商品を住民に提供します。この循環を生み出すためにはある一定の
昼夜間人口密度が必要であり、その密度を高めることが郊外の空地や
緑地への開発圧力を軽減し、一戸当たりの土地の価格を下げ、公共交
通や学校、エネルギー提供の管理を容易にし、そして車への依存を減
らすことにつながります。つまり、それぞれの要素間の繋がりを部門
間の壁にとらわれず有機的につなぎ合わせることにより、3つのEを
相乗的に向上させることが可能になります。

3つのEを相乗的に向上させていくために、地方自治体は大きく5つの
ことが求められます。まず、これらの多岐にわたる分野を横断的に統
括するために新しい組織の創設が求められます。2つめに、都市開発
の方法を根本から見直し、郊外への都市拡張への制限を設けるなどの
変革を促す必要があります。3つめに、古い地域に存在する緑地を守
り、工場跡地などの汚染された地域の除染に対する予算を付けること
によって、これらの地域をより生産的にすることが求められます。4
つめは既存都市の学校や病院などをはじめとする様々な施設やインフ
ラへの投資を促すことが必要です。最後に、税制を変えることによっ
て自治体間の過度の競争を低減することで自治体間の不平等を無くし
、郊外化を食い止める必要があります。つまり、地方自治体は規制や
制度、支援を上手に組み合わせることで、多様なプレイヤーをスマー
トグロウスが目指す方向へ誘導することが求められます。

以上がスマートグロウスの基本的な手法や概念ですが、これらを達成
するためには多くの障害があり、次回はそれらについて考えていきた
いと思います。日本の都市においてもコンパクトシティ化を進めるた
めには多くの障害や課題がありますので、どういったものがあるのか
を次回まで調べてみる、もしくは頭の片隅で考えながら町を歩くと都
市の対する見方が変わるかもしれませんね。

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神内 佑大/環境リレーションズ研究所

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◆2.節電ブームをブームで終わらせないためには◆

この震災で人の意識や考えかたが変わった、と言われています。
今までに無かった規模とスピードで募金が集まったり、
チャリティグッズが飛ぶように売れたり、
高い買い物や旅行が売れなくなったり、
東日本では急に節電ブームが始まったり、と、
変化を実感している人も多いのではないでしょうか。

一方、あまり言われていないのは、この変化は
ずっとこのままは続かないだろうということです。
一般に、災害などが起きて人の意識が変わったとき、
半年くらい経つとみんな忘れるので、だいたい元に戻ると言われています。
今回は、東北だけでなく首都圏も電気不足や揺れを体験したので
半年ですべてが元に戻るとは限りませんが、
「人々の意識が永続的に変化した」とは、今すぐには言い切れません。

正直なところ、もし無事に夏の電力ピークを越すことができたら
せっかく首都圏で盛んになった節電ブームも終わってしまって、
みんな安心して電気を元のように使うようになるのでは?
ブームが終わっても今のような節電努力が続いていくためには
相当の努力と工夫をしなければなりません。
そのためには、ブームが続いているうちに、
自然と節電が進むような社会のシステム(仕組み)を作ってしまうことです。

節電設備を急いで導入してしたり(例えば、いちど交換すればずっと節電が続くLED)、
家電や機械の設定を変えたり(卑近な例では、冷蔵庫の設定温度を上げる)、
自販機など必要が低い場所の照明を規制する法令を作ったり、
賛否両論ですが、電力料金を上げたり・・・。
すぐには元に戻りにくいような節電の仕組みを急いで作っておけば、
ブームが去っても、しばらくは節電効果が持続するでしょう。
また、これがうまくいけば、首都圏中心の節電行動を
ほかの地方にも波及させることができるかもしれません。

私たちにとって、この半年が勝負どころかもしれません。

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西形 涼子/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆3.セミナー・イベントご案内◆

◆◇ エコ・エグゼクティブ講座 ◇◆

環境問題を解決するための仕組みを戦略的に発案し、それを実行に移して
結果の出せる「エコ・エグゼクティブ」を育んでいくことを目的とした講座
です。月1回、エコエグの役割とは何か、具体的な事例に則してレクチャー
しつつ、集まったメンバーと知恵を寄せ合ってさらに具体的なプランにまで
落とし込む可能性を模索したいと思います。

*2011年05月17日(火) 19:00–21:00
「原発事故のリスク」

*東海地震が直撃する可能性を指摘されている静岡県の浜岡原発。最悪、ど
んなことが起きる可能性があるのでしょうか?
*申込期限:05月16日(月)

*お申し込み/お問い合わせ
下記のフォームより、
・関連するプロジェクト:「エコエグゼクティブ講座」
・内容:「エコエグゼクティブ講座参加希望」
とご記入の上お申込み下さい。

http://www.env-r.com/contact/er-pm.html

参加費:学生/1000円 社会人/2000円 Er会員/無料

定員:20名

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環境リレーションズ研究所
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◆◇「第3回湘南国際村めぐりの森植樹祭」のご案内◇◆
「1000人10,000本植樹」~22世紀に引き継ぐ都市近郊の森づくりの始まりに~

○開催目的
「鎮守の森」に存在する「潜在自然植生」を中心に植樹をすることで長年に
わたり豊かな森づくりをされている宮脇昭先生。その宮脇先生が植樹指導を
行う植樹祭のご案内です。

この度の東日本大震災後の被災地の航空写真を見ると、甚大な被害を受けた
地においてさえ緑の森の部分はくっきりと残っています。また、森は災害時
に防火林としての機能を果たします。宮脇先生が提唱される「いのちの森づ
くり」を後世に伝えていくために、同じく森林再生活動を行っている団体と
して、私たち環境リレーションズ研究所も活動を応援しています。

詳しい内容はこちらから:
http://www.shonan-village.jp/update/2011/04/3.html

○開催概要
開催日時:2011年5月1日(日) 10:00~12:00(9:00から受付開始)
雨天決行
開催場所:神奈川県横須賀市湘南国際村
参加費 :無料(ただし事前登録が必要)
主 催:協働参加型めぐりの森づくり推進会議
共 催:特定非営利活動法人国際ふるさとの森づくり協会
特別協賛:三菱商事株式会社 エキスパートグループホールディングス株式会社

○申込先
下記URLより、申込フォームに記入の上、お申し込みください。
http://www.renafo.com/2011/20110501.html

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