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何から話そう!環境問題

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~~(^-^) 何から話そう! 環境問題 (^_-)~~
生活に密着した環境問題をもっとわかりやすく
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●目次● 2011年8月6日号

1.スマートグロウスと持続可能性 vol.9

2.不況と環境

3.セミナー・イベントご案内

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◆1.スマートグロウスと持続可能性 vol.9◆

スマートグロウスと持続可能性の最終回になる第9回。今回は、これ
までの議論をまとめ、総括をしたいと思います。 スマートグロウス
の大きな特徴は、これまで別々に扱われる傾向の強かった持続可能性
の3つのE(経済、環境、社会的平等)を包括的に扱っていることです。
それを達成するためにコンパクトな都市形態や、公共交通を基軸にし
た都市計画などを実現しようとしています。しかし、前回、前々回と
お話ししたように市場主義的なスマートグロウスの政策と社会的平等
の関係は良好なものではなく、また、コンパクトな都市形態そのもの
は持続可能性を必ずしも高めないことから、スマートグロウスが掲げ
ている目標(持続可能性の3つのEの向上)自体は素晴らしいものの、
それを達成するための手法のいくつかの効果には懐疑的にならざる
を得ません。
本連載の第二回目でスマートグロウスの特徴について述べた際、
意図的にその目標と、それを達成するための手法を分けて述べました。
しかし、多くのスマートグロウス関連の政策や文章では、
これらの目標と手法を分けずに語ることが多く見られます。
その結果、コンパクトな都市計画の実現などの本来は目的
を達成するための手法であるはずのものが目的化されているケースが
しばしば見受けられます。 また、それらの政策や文章内では、コン
パクトシティなどの都市形態操作について語られることが多く、
さらに、それに過度な期待を寄せる傾向があります。しかし、
都市形態は社会を持続可能なものにする上でとても重要な要素である一方、
そのたった一つの要素に過度な期待を寄せることは、「スマート」な
こととは言えません。つまり、(1)手法を目的化することが多く、
そして(2)物理的な都市形態操作に集中している現在の形のスマート
グロウスは持続可能な都市の基礎になるものとは言えないでしょう。
また、スマートグロウスをはじめとする市場主義的な政策はそこに住
む人々の趣向を反映する傾向が強く、例えばアメリカなどでは、たと
え公共交通を中心としたコンパクトな町を強制的に作ることができた
としても、現在の生活の中心である自家用車から公共交通への移行を
期待することは難しいと言えるでしょう。つまり、持続可能性を高め
るためには、市場主義的に人々の趣向を反映させるだけではなく、ど
のようにそういった習慣や消費パターンを変えるのかを再考する必要
があります。 そのためには都市形態などのハードな側面だけではなく、
ソフトな側面の重要性についても再考する必要があると言えます。
例えば、政策内容を考える際に住民を積極的に巻き込んでいくなど、
ボトムアップのプロセスを積極的に採用していくことで、政策決定
プロセス自体を人々の習慣や考えなどを改める機会として積極的に
利用していくことが可能です。
つまり、自治体などが中心となって行う規制再編などの
トップダウン的な側面と、住民を巻き込んだ参加型のボトムアップ的
な側面のバランスを取る必要があります。
このトップダウンとボトムアップのバランスを取ることはスマートグ
ロウスだけではなく、多くの持続可能性関連のムーブメントに対して
重要です。このバランスをうまく取ることでNIMBYなどのネガティブ
な影響を最小限に抑え、地域、そして国家が一丸となり、ムーブメン
トの効果を最大限に発揮させることが可能になります。

3月11日に起きた東日本大震災後の復興についての議論も徐々に起こ
ってきていますが、どうも専門家の声が大きく、さらにこの機に乗じ
て復興を政治の道具として利用しようと目論む人々の出現も危惧され
ます。東北を復興していく際にも、復興全体のプロセスを通じて官民
一丸となり、震災以前の状態への「復帰」や「復旧」ではなく、「復
興」を行うことで、これからの日本の、そして高齢化などの問題を抱
える先進国の都市像というものを示していけるのではないでしょうか。

次回からは、震災以後のエネルギー問題で語られることの増えた再生
可能エネルギーと、スマートグリッド含むスマートコミュニティにつ
いて考えていきたいと思います。これらの分野は私にとっても新鮮な
ものなので、至らないところもあるかと思いますが、皆さんと一緒に
勉強していければ幸いです。

メールマガジンストック場所:https://env-r.com/blog/?p=1128
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神内 佑大/環境リレーションズ研究所ボランティア

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◆2.不況と環境◆

米国債の格下げニュースで、経済界がまた騒がしいですね。
不況が続くと、経済活動が低調になるので、
温暖効果ガスがある程度抑えられます。
それ自体は悪いことではないのですが、急に経済が乱高下するのは痛みが大きいので
(温暖化以外のところで困る人がとても増えます)
望ましい抑え方ではありません。

アメリカは借金の額が国の財力に比べて大きく、
近いうちにこうなることは誰もが知っていたところを、
ショックを先延ばしするために、ごまかしごまかし、これまでやってきていました。
それでも、いざ格下げとなったときには、株も通貨も乱高下します。

人間活動である経済さえ、人間の力でコントロールすることができないのですから、
まして環境をコントロールすることは、どんなに難しいでしょうか。

経済にしろ、環境にしろ、ショックを先延ばしにして一気に浴びるよりも
事実をごまかさずに直視しながら、
少しずつ工夫と改善をこらしていくという視点も必要なのではないでしょうか。

具体的にどんな工夫ができ得るものなのか、
今後の経済の動向を(私にしては珍しく)しっかりチェックしながら、
考えていきたいと思います。

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西形 涼子/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆3.セミナー・イベントご案内◆

◆◇ 「秋葉原エコ縁日」に出展! 8月27~28日@ベルサール秋葉原 ◇◆

遊びながら’自然と環境に関する日常生活に役立つ知恵や技’を、縁日形式で楽し
めるイベントです。会場では先着順で記念品やゲームの景品として、エコグッズ
などをプレゼントします。ご家族でぜひ遊びに来てください!

◆◇ 9月11日 北海道で植樹イベント&森のkinproワークショップ開催! ◇◆

9月11日(日)に、北海道旭川集合/解散の植樹イベントを開催します。
午前中に植樹し、午後には森で拾った材料でお土産作り♪
お土産づくりのワークショップの先生はなんと北海道在住のイラストレーター
Kinproさんです!
KinproさんHP=>http://www.kin-pro.com/jp/index.html

この日をはさんで北海道旅行(旭川動物園?富良野?大雪山トレッキング?)
を計画されてるあなた、オプショナルツアーとして参加してみませんか?

イベントの詳細は↓ページでご案内中です。
http://presenttree.jp/blog/?p=691

また、11日(日)の参加者限定で、前日10日(土)には、北海道のエコツアー・
スペシャリスト「NPO法人ねおす」(http://www.neos.gr.jp/index.html)
のネイチャーガイドがご案内する「天人峡・くるみの沢」めぐりも企画しています
ので、ご興味のある方は、プレゼントツリー事務局までお問い合わせくださいませ。

◆e-mail: information@env-r.com
※件名を「北海道植樹イベント」としていただけると、対応がスムーズです。
ご協力お願いいたしますm(_ _I)m

皆さまのご参加、心よりお待ちしております!

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◆◇ エコ・エグゼクティブ講座 ◇◆

環境問題を解決するための仕組みを戦略的に発案し、それを実行に移して
結果の出せる「エコ・エグゼクティブ」を育んでいくことを目的とした講座
です。月1回、エコエグの役割とは何か、具体的な事例に則してレクチャー
しつつ、集まったメンバーと知恵を寄せ合ってさらに具体的なプランにまで
落とし込む可能性を模索したいと思います。

*2011年09月06日(火) 19:00–21:00
「星野道夫の世界」

*9月27日生まれの星野道夫さん。1996年にカムチャツカ半島で熊に襲われ、
死去したことについては、返す返すも惜しまれます。今回は、僕の敬愛する
星野道夫さんの業績をたどります

*申込期限:09月05日(月)

*お申し込み/お問い合わせ
下記のフォームより、
・関連するプロジェクト:「エコエグゼクティブ講座」
・内容:「エコエグゼクティブ講座参加希望」
とご記入の上お申込み下さい。

http://www.env-r.com/contact/er-pm.html

参加費:学生/1000円 社会人/2000円 Er会員/無料

定員:20名
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環境リレーションズ研究所
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WEBサイト: https://www.presenttree.jp/
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