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何から話そう!環境問題

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~~(^-^) 何から話そう! 環境問題 (^_-)~~
生活に密着した環境問題をもっとわかりやすく
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●目次● 2011年11月5日号

1.再生可能エネルギーとスマートグリッド vol.6

2.あなたの業界にも40%のインパクト力

3.セミナー・イベントご案内

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◆1.再生可能エネルギーとスマートグリッド vol.6◆

第6回の今回は前回に引き続き、スマートグリッド導入に必要な技術について
お話ししていきたいと思います。

前回は「スマートメーター」と呼ばれる「情報通信機能を持つ機器」の役割に
ついて、そしてスマートメーターで集められる情報を家庭、ビル、工場、そし
てコミュニティ全体で活用することで、エネルギーのピークカットやピークシ
フトが可能になることについてお話をしました。今回はスマートグリッド新規
導入に必要な第二の要素である「電力の流れを平準化する蓄電池や電力貯蔵シ
ステム」についてお話ししたいと思います。 この蓄電池・電力貯蔵システム
は数兆円規模であると考えられているスマートグリッド関連市場の中でも規模
がひときわ大きく、前回お話ししたスマートメーターが全体の5%程度である
一方、蓄電池・電力貯蔵システムは60%程度をしていると言われています。

蓄電装置としてまず挙げられるのが蓄電池であると言えます。蓄電池にはリチ
ウムイオン電池やナトリウム硫黄電池、ニッケル水素電池、鉛蓄電池などが挙
げられます。それぞれの電池には特徴があり、一長一短ありますが、現在はリ
チウムイオン電池がエネルギー密度(質量あたりに蓄えられるエネルギー)と
出力密度(質量あたりに取り出すことのできるエネルギー)が高いことから、
最も有力な蓄電池であると考えられています。これらの蓄電池は太陽光や風力
発電の大量導入によって生じる電力系統の不安定化を解消するために必要であ
るといわれています。そのためには蓄電池を消費者(需要家)側や電力系統側
に設置することが必要です。

需要家側に設置する蓄電池として注目をあびている存在が電気自動車(EV)
です。現在はEV側に電気を充電し、その電気を使って走る、つまり「系統か
らEV」へという一方向の電気の流れですが、EVに貯めた電気を逆に系統側に
流すV2G (Vehicle to Grid)という技術によって、将来的にはEVを使った
電力のピークシフトが実現できると考えられています。それにより、例えば、
電気料金の安い夜間に充電した電気を昼間に「売電」することで自動車オーナ
ーが儲けることも可能になるかもしれません。つまり電気自動車が「動く蓄電
池」として活躍することが可能になるのです。

次回は蓄電池以外の電力貯蔵装置と、電気だけではなく「熱」の効率利用も
同時に考える必要性についてお話ししたいと思います。

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神内 佑大/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆2.あなたの業界にも40%のインパクト力◆

動物園が好きで、年間パスを買って通っています。
今月、2歳のクロサイの女の子が、遠くの動物園へ引っ越していくことになりました。
繁殖目的の、いわばお嫁入りです。
この動物園で生まれ、いつもママと一緒にいた甘えん坊の彼女。
かわいそうな気もしますが、いつか彼女も母となって
絶滅寸前のクロサイを救う力となってくれればと願います。

昔は、動物園は「見せ物」要素の強い、レクリエーション施設でした。
現在でも動物園がすぐれたレクリエーション施設であることには変わりはありません。
しかし、種の保存のための施設、という側面も大きくなってきています。

クロサイのような希少動物は、どの動物園にどの血統の個体がいるのか管理されており、
繁殖のためのカップリングも、近親を避けて計画的に行われています。
個体数を一気に増やすことは難しくても、
たとえ一頭でも二頭でも、絶滅に瀕している動物にとっては貴重です。

クロサイ同様、絶滅寸前のインドライオン。
世界に500頭しかいないそうです。
うち、200頭が、動物園で飼育されているインドライオンです。
200/500、つまり世界の全インドライオンの40%は
動物園の力で守られているものです。
ひとつの業界が環境問題に及ぼす影響として、40%は大きな数字ではないでしょうか。

レクリエーション目的であった動物園という業界が、
数十年でここまで変わったのはすごいことですね!
あなたの働くあの業界にも、同じような可能性が秘められているかもしれません。
環境問題を大きく変えていく力があるかもしれないのです。

本当は、動物園がこのようなことをしなくても済む世の中になれば
いちばんすばらしいのですが・・・。

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西形 涼子/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆3.セミナー・イベントご案内◆

◆◇ エコ・エグゼクティブ講座 ◇◆

環境問題を解決するための仕組みを戦略的に発案し、それを実行に移して
結果の出せる「エコ・エグゼクティブ」を育んでいくことを目的とした講座
です。月1回、エコエグの役割とは何か、具体的な事例に則してレクチャー
しつつ、集まったメンバーと知恵を寄せ合ってさらに具体的なプランにまで
落とし込む可能性を模索したいと思います。

*2011年11月29日(火) 19:00–21:00
「家庭用燃料電池のメリットとは?」

*エネファームの商品名で発売された家庭用定置型燃料電池。
「ガスを使った電池」。蓄電しない電池。
これは一体何のために開発されているのでしょうか?

*申込期限:11月28日(月)

*お申し込み/お問い合わせ
下記のフォームより、
・関連するプロジェクト:「エコエグゼクティブ講座」
・内容:「エコエグゼクティブ講座参加希望」
とご記入の上お申込み下さい。

http://www.env-r.com/contact/er-pm.html

参加費:学生/1000円 社会人/2000円 Er会員/無料

定員:20名

*’゜*’゜*’゜*’゜*’゜*’゜*’゜*’゜*’゜*’゜*’゜*’
環境リレーションズ研究所
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