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何から話そう!環境問題

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●目次● 2012年6月5日号

※ お知らせ

1.Sustainability in English vol.6

2.小さなことに忠実であれ

3.セミナー・イベントご案内

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◆1.Sustainability in English vol.6◆

今回の「Sustainability in English」では、すこし持続可能性という分野
からは離れてしまうかも知れませんが、エコムーブメントなどの流向を起こす上
で必要不可欠な概念、Topping PointついてGladwellが書いた本「The
Tipping Point: How Little Things Can Make A Big Difference」
からの引用です。まずはTipping Pointの定義から、それからTipping Point
に達する上で必要なことについて見てみたいと思います。

“The Tipping Point is the moment of critical mass, the
threshold, the boiling point.”
“Epidemics are a function of the people who transmit
infectious agents, the infectious agent itself, and the
environment in which the infectious agent is operating.
And when an epidemic tips, when it is jolted out of
equilibrium, it tips because something has happened, some
change has occurred in one (or two or three) of those areas.
These three agents of change I call the Law of the Few, the
Stickiness Factor, and the Power of Context.” (Gladwell, 2000)

「ティッピングポイントとは、クリティカルマスに達する時のことであり、閾値
のことであり、沸点のことである。」
「流行は、伝染性の媒介(要因)を運ぶ人の能力、伝染性の媒介(要因)それ自体、
そして伝染性の媒介(要因)が作用する環境に影響を受ける。そして流行がある点
に達した時、つまり均衡状態から脱するような何かしらかの変化が一つの(もしく
は二つ、三つの)媒介に起きた時、閾値を超える。これら三つの「変化の媒介」の
ことを私は少数(少人数)の法則、粘着性、そしてコンテクストの力と呼ぶ。」

少しわかり難いかと思いますので、詳しく説明します。まず、ティッピングポイ
ントを考える上で重要な点は、「流行は徐々に起こっていくのではなく、ある時
点で爆発的に広まる」ということです。その爆発が起こるポイント、それがティ
ッピングポイントです。

上記の「三つの媒介」とは、ある流れが爆発的に拡がるティッピングポイントに
達するために重要な三つの要素のことです。その三つの要素とは、1.非常に影
響力が強く、顔の広い少数の人によって一点から多くの人々に流向の種が伝播し
ていくことを指す「少数(少人数)の法則」、2.流向の種、それ自体の魅力や、
一度聞いたら忘れられないメッセージが持つ力のような要素を指す「粘着性」、
そして、3.その流向の種が置かれた環境や状況などを含む背景(コンテクスト)
の重要性を指す「コンテクストの力」のことです。これらの三つの媒介が単体で、
もしくは複合的に流向の種の成長を助けてくれることによって初めて、流向の種
が爆発的に、まるで伝染病が拡がっていくように、広まっていくのです。

この爆発力はどのようなムーブメントにも求められるものであり、小さなエコア
クションを広めることにも、さらには国全体を動かすような変化を促すためにも
必要不可欠です。しかし、一般的に意図して流行を起こすことは非常に難しいと
考えられています。一方で、今回ご説明したようなポイントをおさえて種を丁寧
に育てていくことによって、確実に流向を起こすことはできずとも、その勝率を
上げていくことができるのではないでしょうか。そのためには、バックキャスト
的な発想をし、例えば、影響力のある人を、どのように見つけ出すのか、そして
どのようにすれば彼らを動かすことができるのか、または、どのようにすれば流
向の種自体にある種の「中毒性」を持たせることができるのか、さらに、普段重
要視されていないけれども、実は大きな影響を持っているコンテクスト的要素を
発見し、さらにそこに仕掛けていくには何が必要なのか、などを考える必要があ
ります。このようにバックキャスト的に課題を見つけ出し、一つ一つ解決してい
くことによって大きなムーブメントを作り出すことができるのではないでしょう
か。

Gladwell, M. (2000). The Tipping Point: How Little Things Can
Make A Big Difference. New York: Little, Brown and Company

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神内 佑大/環境リレーションズ研究所ボランティア
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◆2.小さなことに忠実であれ◆

原発の再稼動をめぐって、世の中が揺れています。
再稼動を目指す人と、全原発の廃絶を目指す人とが声を上げながら
ぶつかったり、すれ違ったり、議論したり、駆け引きしたり。

環境を守るという信念を持って
この苦しい戦いの前線に立っている方々に、敬意を表します。
テレビで意見を求められるような活動家の方々。
おおぜいの人を指導し引っ張る力のある方々。
イベントを開いて人を集め、ひとつの声にまとめる方々・・・。

実際は、原発が再稼動するか、またどのくらいが再稼動するかの結論は
「まったくしない」から「全部する」のベクトル上のどこかに決まります。
ベクトル上に様々な立場の人がいる以上、
自分が望むとおり100%の結果にならない可能性もあります。
それでも、努力することで、結論がベクトル上に落ちるポイントを
少しでもずらすことはできます。
もしかしたら、100%望みどおりのポイントに落ちるかもしれません。
ポイントをずらすための努力は、必要で、貴いものです。

一方で、自分が思うような結果になってもならなくても
その日、そのときの最善を地道に尽くす努力は、
活動家の努力に比べると目立たないのですが、
同じくらい大切なのではと思うようになりました。
例えば、生活の中でこまめに節電すること。
これは、原発が再稼動しようがしまいが、いつでも善です。
地道な生活という小さなことを通して
原発の再稼動のような大きなことをすぐ変えることはできないかもしれません。
できないと分かっていても、やる努力。
これもまた貴いものです。

社会の前提条件を変革するための大きなしごと。
与えられた条件の中で最善を積み重ねる小さなしごと。
「小さいことに忠実な者は、大きなものにも忠実」と言われます。
環境問題は複雑で、自分の思う通りの結果にならないことも多いのですが、
どんな結果になろうとも、ぶれない姿勢を貫きたいものです。

・・・ちなみに、小さな最善を積み重ねる人がすごく増えていくと
ティッピングポイント(上述)に至ります!

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西形 涼子/環境リレーションズ研究所ボランティア
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