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トキの羽ばたく森づくりプロジェクトスタートしました!

                                                  平成20年7月24日

各 位

特定非営利活動法人(内閣府認証)環境リレーションズ研究所
新潟県農林水産部治山課
      
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          大切な人へのプレゼントが未来のトキへのプレゼントにつながる・・・
          Present Tree for Toki ×新潟県「にいがた森づくりサポート事業」
      ~トキの羽ばたく森を夢みて・・・「トキの羽ばたく森づくり」プロジェクトをスタート~

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本日、NPO法人環境リレーションズ研究所(東京千代田区 理事長:鈴木敦子 以下:Er)と新潟県農林水産部治山課は、佐渡市において新潟県が実施している「にいがた森づくりサポート事業」において協働し、「トキの羽ばたく森づくり~Present Tree for Toki~」プロジェクトをスタートします。
本プロジェクトは、トキの自然放鳥による野生復帰をサポートするため、将来的に「トキが羽ばたく森づくりを目指して」トキの営巣木をErが企画・運営する全国民参加型の植林活動PresentTree®のスキームを活用し、育てていくプロジェクトです。

新潟県では、国の委託事業として平成15年度よりトキの営巣木等保全整備事業を実施しており、トキの営巣木の保全に努めています。また、企業のCSR活動を具現化すべく「にいがた森づくりサポート事業」において県内の森づくりを促進すべく事業を展開しています。

Erではこれらの取組に賛同し、よりスピーディーにトキの営巣木整備を促進させ、多くの人々の地球環境保全活動への参加や興味の糸口となることを目的に、全国民が参加しトキの営巣木整備に協力できるプロジェクトとしてPresent Tree for Tokiを位置づけ、参加募集を開始しました。
本プロジェクトでは、1口3000円で佐渡市内のトキの営巣木を育てるための植林活動(1本分)に参加できます(※1)。参加費用は植栽や保育管理など1本1本の木が大きく生長するために使用され、結果的に将来トキが飛来するであろう地域の森林再生が実現します。また、参加した証として申込者には1本ごとに樹の識別番号が記載された「植林証明書」が発行され、この証明書は大切な人への贈り物としてプレゼントすることもできます。つまり、自らのエコアクションが大切な人へのプレゼントになり、更に未来のトキへのプレゼントにもなります。

これまでにも、PresentTreeでは北海道、南九州、南八ヶ岳などの国内の森林再生や里山保全を目的とした植林プロジェクトを進めており、現在までに約37,000名が参加、約17,000本の樹を植林しました。Erでは、今後も森林再生の必要としているエリアにおいて、“植林”という切り口で気軽に参加できるエコアクションを提供して参ります。

(※1)今回の「Present Tree for Toki」は、平成20年度日本郵政カーボンオフセット年賀寄附金の助成を受けて植林や植林体験ツアー(2008年10月25日、26日で予定)を実施いたします。詳細につきましては、順次プレゼントツリーのWEB等でご案内、告知致します。


◆Present Tree(プレゼント・ツリー)とは? URL:https://www.presenttree.jp/
“Present Tree”は、植林した苗木の植林証明証書を、メッセージと共に届けたい相手に贈る、というものです。樹を植えて、森が再生されることにより、二酸化炭素の削減・地球温暖化の防止や生態系の保全につながります。また、植林活動を「プレゼント」という行為に絡めることで、多数の人たちが気軽に環境貢献に参加する機会を得ることにもなります。
プレゼントされた樹がオフセットするCO2は樹種によっても異なりますが、1年間で約11kg~20kgと推定されています。あくまで目安でしかありませんが、少しでも“地球温暖化対策に貢献した証”として意識してもらうことで、今後のアクションのきっかけとなることを期待しています。

◆Present Tree for Toki URL:https://www.presenttree.jp/toki
Present Tree for Toki。それは、トキが将来的に飛来するであろう佐渡島内のエリアにトキの営巣木となる樹を植えること。「Present Tree for Toki」は、自然を愛するあなたにかわり、将来のトキの寝床や営巣のための森づくりを目的とした“贈り物に樹を植える”というプロジェクトです。
トキは日本のシンボルのような鳥という意味で学名はNipponiaNippon(ニッポニアニッポン)とつけられています。過去にはロシア、朝鮮半島、中国に生息していました。日本国内でも江戸時代頃まで函館から沖縄までほぼ全国に生息していたといわれています。その後、乱獲と生息環境の悪化により東南アジア一帯で減少が進み、現在では中国を除き絶滅してしまいました。環境省では1999年にトキ野生復帰環境再生ビジョンで、トキの野生復帰の目標を取りまとめ、“およそ10年後(2015年頃)に小佐渡東部に60羽のトキを定着させる”と掲げています。
佐渡の林野面積は、約63,000ヘクタールで佐渡島総面積の約73%を占めています。多種多様な植物が分布しており、スギ・アカマツ・アテビ等の天然林や、カヤ・ヤブツバキ・アカガシ等の大木も残っており、寒地・暖地両系の植物が多く、植物学上でも「日本の縮図」とまでいわれる自然の豊かな地域です。トキの営巣には横枝の大きく張ったマツが適当とされていますが、近年このようなマツがマツクイムシの被害を受けて大きく減少しています。
このようなマツクイムシ被害を受けた森林が自然の力だけで森林に戻るためには、非常に長い年月がかかってしまいます。また、平成20年秋にトキは小佐渡東部に野生復帰に向けて試験放鳥させるため、それに伴い今後のトキの生息域を確保していくべく早急な営巣木等の整備が望まれています。この地に再び、トキが大きく羽ばたく豊かな森林生態系を回復・維持していく為には、私たちの知恵と力を結集して、そのきっかけ作りをする必要があるのです。私たちや私たちの次世代の、そしてトキが安心して暮らせる未来の為に、みんなで一緒に始めるエコアクションです。

以上


※本件については、本日下記の記者クラブに資料を配布させていただいております。
・環境省記者クラブ
・環境省記者会
・林政記者クラブ
・農林記者会

<参考資料>
■商号:特定非営利活動法人環境リレーションズ研究所
■役員構成:理事長  鈴木敦子
  副理事長  金子篤史
          理事  針谷博史
          監事  渡辺パコ
       事務局長   中村志保
■住所: 〒101-0054 東京都千代田区神田錦町1-14ウキガイビル7階
■電話: 03-5283-8143 FAX: 03-3296-8656
■URL:http://www.env-r.com
■設立:平成11年10月~任意団体としてスタート。平成15年9月、内閣府より認証を受け、全国展開を前提とした特定非営利活動法人となる。
■技術者等の情報
環境計量士、作業環境測定士、環境カウンセラー、環境マネジメント審査員補、不動産鑑定士、不動産カウンセラー、薬剤士、特定毒物管理士、第二種放射線取扱主任者、乙種上級鉱山保安職員、統計士、第二種情報処理技術者
■業務協力先:公的機関、シンクタンク、環境調査企業、製造業等

■報道関係者からの本件に関するお問合せ先  

(植林活動及びPresentTree®に関する問い合わせ先)
NPO法人環境リレーションズ研究所
担当:  中村志保
TEL:  03-5283-8143
E-mail: information@env-r.com(送信の際には@を半角にして送信ください)

(にいがた森づくりサポート事業に関する問い合わせ先)
新潟県農林水産部治山課
担当:  緑化係
TEL:  025‐280‐5332

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