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【理事長メッセージ】環境リレーションズ研究所20周年&自然共生サイト認定のお知らせ

「認定NPO法人環境リレーションズ研究所」が、この9月で20周年を迎えました。また、先日10月6日には、環境省より「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」として「自然共生サイト」に認定いただきました。これもひとえに皆様からのご支援・ご協力のおかげです。

理事長の鈴木より、日ごろお世話になっている皆様へメッセージです。


謹啓 仲秋の候 皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

平素は格別のご高配を賜り、有難く厚く御礼申し上げます。

さて、この度、私共の森林循環事業・プレゼントツリーにおける協定林「Present Tree inくまもと山都」が、「自然共生サイト」に認定登録されましたので、謹んでご報告申し上げます。

また、各地のプレゼントツリーの森で求められる多様な森づくりの在り方について、造林学の専門的知見から長年御指導頂き、「Present Tree in北海道」として、その一画を協力させていただいている北海道大学雨龍研究林も同認定登録されたことを併せてご報告いたします。

環境省では、「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を「自然共生サイト」に認定する仕組みを本年度より開始、先週10月6日に、初めての環境大臣認定結果を公表しました

自然共生サイトは、この後OECM(Other Effective area based Conservation Measures:国立公園等の保護地域以外で生物多様性保全に資する区域)として国際データベースに登録される予定です。

そして、日本全国に拡がる人の手を必要としている森の再生とその周辺地域の振興を担う、プレゼントツリー事業を営む認定NPO法人環境リレーションズ研究所は、先月、設立20周年を迎えることが出来ました。日本では、10年間存続できる企業が約5%、20年存続となると1%にも満たないと言われる中、こうして無事に20年間運営してこられたのは、偏に皆様方のご協力の賜物と、心より御礼申し上げます。

「圧倒的多数の“今、動いていない層”を引っ張り込める環境ビジネスを生み出し続ける。」というミッションを携え、法人登記を果たした2003年は、日本の木材自給率が2割を切り、皆伐放棄地問題がクローズアップされていました。その対策としてスタートしたのがプレゼントツリーです。

「人生の記念日に樹を植えよう!」と呼び掛け、都会の人たちが皆伐放棄地に記念樹を植えて、以後10年間、里親となって地元と交流しながら育てていく、というビジネスモデルは、当時多くの人々から「夢物語」とからかわれていましたが、今や北は北海道~九州まで全国50箇所の森林整備協定(契約)を結ぶまでに拡がりました。正に「継続はチカラなり!」であり、その継続を支えてくださったたくさんの里親の皆様には、感謝しても仕切れません。

100年後、日本の人口が三分の一になっても「活力ある日本、美しい日本」でいられるために、人が偏る都会から過疎の進む地域に人の流れを創り、森と周辺地域を守り続けようとするのがプレゼントツリーです。

企業の寿命は30年と言われる中、100年先まで存続し続けるためには、更に多くの方々と協働しつつ存在意義を発揚して参る所存ですので、引き続きよろしくご尽力を賜りますようお願い申し上げます。

コロナ禍がいつ収束するのかが見えなかったため、法人設立20周年事業はプレゼントツリー立ち上げ20周年である2025年まで見送ることとしましたので、不躾ながらメールにて御挨拶する次第です。

謹白

2023年10月吉日
認定NPO法人環境リレーションズ研究所 理事長
鈴木敦子