Newsお知らせ

認定NPOを取って思うこと

念願の認定NPOが取れた!(^_^) 書類申請から半年。
認定要件への準備まで含めれば一年半。長かった。。。

2010年4月1日から、
晴れて「認定NPO法人」の仲間入りをする環境リレーションズ研究所は、
設立当初から認定を取ろうとしていたが、
この制度、やたら認定要件が厳しい。

 組織や事業活動の適正性を厳しく問うのは、制度の趣旨から言って納得するが、
困った事に「既に相当の寄附金で成り立っているNPO法人」でなければ認定が受けられないという代物だ。

またその寄附金の定義もかなりセンシティブ。
これがネックとなり、現在39,000(2010年1月末現在39217団体)ほど存在するという日本のNPO法人のうち、
実に0.3%の122団体しか認定NPOになっていない。(2010年3月16日現在認定の有効期間内にある法人)
 「認定NPO法人制度は、NPO法人への寄附を促すことにより、NPO法人の活動を支援するために設けられている税制上の措置」
と内閣府は謳っているが、
寄附を促してほしいからと言って、そうそうやすやすとは認定してくれないのである。(^^)ゞ

兎に角、わが国のNPOに対する税制は複雑怪奇!
 NPO法による「収益事業」を営まずとも、法人税法で定義する「収益事業」を営み利益を上げれば法人税の対象となるし、
法人税法の対象にならずとも、消費税法で言うところの「対価性」が認められれば、
消費税を払わなければならない。 という具合。

そしてなにより、世間のNPOに対する誤解。
私自身、よく相談を受けるのは NPOと手を組んでプロジェクトをやりたいが、健全経営で潰れなさそうなしっかりしたNPOはないか?
というリクエストとともに、 委託に対する謝礼(対価)は安い方がよい! という話。

これらを総合的に改革していかなければ、日本でのNPOの存在意義はなくなる。
認定NPO取得をきっかけに、制度改善に向けた取り組みを真剣に模索したい。